子育てで苦労しているキャリアウーマンの方へ
藤中秀樹です。
現在では、仕事を持ちながら育児をされる方は多いですね。
フルタイムで働きながら、家事、育児をこなすのは相当な
苦労だと想像します。
そこで、今日は子供の育て方、子供のしつけ方、子供との
コミュニケーションの取り方に悩んでいるキャリアウーマン
の方へ、供の脳の仕組みについてお話ししたいと思います。
どのように子供を叱っていますか?
◎ これから仕事に行かなくてはならないのに、
子供がぐずって言うことを聞かない。
◎仕事から疲れて帰ってきたのに、テレビを観たり、
ゲームをしたりして、なかなか食事の片づけが終わらない。
いつイライラして、子供を叱るとき、
「やっちゃダメ」「「~してはダメ」と言っていませんか?
しかし、子供の脳は、イメージと言葉で動いているので、
同じことを言う場合でも、
「これしようよ」「宿題を終わらせてから遊ぼうね」など、
肯定文で注意する方が子供には理解しやすいのです。
また、子供が10歳くらいまでは、脳が右脳優位に
働きますが、10歳以降は左脳優位になります。
そのため、10歳以下の子供に状況によって物事を判断
するといういことは理解できないのです。
例えば、
お父さん、お母さんには「おはよう」でもいいけど、学校の
先生には「おはようございます」と言う。というのは、
10歳以下の子供には理解できないのです。
ですから、そういう場合は、家族の間でも
「おはようございます」と言う習慣をつけておけばよい
のです。
信号が赤で待っているとき、車も誰も通らないから赤でも
横断してしまうというのは理解できないのです。
ですから、10歳以下のお子さんと一緒の場合は、子供に
理解させるために車が通らなくても、誰も来なくてもそこで
じっと青になるまで待つ必要があるのです。
(本当は、いつでもそうする必要があるのですけどね!)
ちなみに14歳くらいからは、物事の丸覚えができなく
なりますが、その代わりに物事の全体像をつかんだり、
推測したり、考えたりする能力が高くなります。
今までの丸覚え勉強法では覚えられなくなるので、14歳
くらいの年齢から思考に基づく勉強法を教えてあげると
よいのです。
このように子供の脳の仕組みについて理解しておくと、
子供の叱り方、子供のしつけ方に対してよい対策が
できますね。
◎参考文書:
パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学/池谷 裕二
進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線
/池谷 裕二
受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法/池谷 裕二